
「黒い雨」について 杉浦公昭 2020.8.13Face Bookより
後余命もいくばくも残されていない80才を超えた被爆者が、闘い続けて勝ち取った判決の喜びもつかの間、75年間も調査せず放置しておきながら、『十分な科学的知見に基づいたとは言えない』等とよく言えたものだ。
そもそも現政府は科学の知見を理解する能力を持っていると言えるか?
広島地裁判決が、「黒い雨」は政府が認定した区域より広く降ったことが確実であるとしたのに加え、放射性降下物による内部被ばくの問題も検討すべきだと、科学的な知見に裏付けられて立証していることを知るべきだ。
「被爆直後のデータに限界あり」と認めながら十分な調査をしなかったのは、政府自らではなかったか?
それを控訴することが、「被爆者の苦しみに寄り添う」ことになると言えるのか?
国は、コロナ感染防止対策でも命より経済を優先して保健所の統廃合を継続し、医師のPCR検査要求に背を向けているのは、科学的知見を理解する能力を持っていない証拠と言いたい。
科学に基づかない政治をしている現政権を一刻も早く止めさせないと、我々の命が危ないと警告したい。