飲み水を川の水質汚濁から守るために
2016年04月28日
飲み水を川の水質汚濁から守るために
杉浦公昭
サケの放流運動では、さまざまにお世話になりました。
この度、長年のサケ放流運動のまとめ論文を添付ましたのでご覧下されば幸いです。
2010.2.11埼玉県の川越橋下で放流前のサケを見つめる子供
2016年3月13日発行の日本環境教育学会関東支部会年報No10,pp11-16
「入間川でのサケ放流による大衆の環境教育実践(総括)
―飲み水を川の水質汚濁から守るために―」
http://www.jsoee.jp/shibu/27-branches/382-bulletin-kanto-branch
[要約]著者は,飲み水になる入間川や荒川への度重なるシアン流出事故が魚の大量死により発覚したことから、「飲み水になる川で魚たちが元気に群れ遊ぶ時、私たちの命も守られる」と気付いた。そこで本研究は、清流のシンボルであるサケの放流で、サケを母川に戻す夢ときれいな川を取り戻す夢を重ねて、河川浄化の世論を喚起し、河川を浄化した上で、沢山の魚を川に泳がすことを目的とする。サケ放流開始35年後の今日,入間川や荒川にアユが住める清流(飲み水に適)とサケが戻ってきた。マスコミの協力を得て,子どもたちにサケの卵を里子に出して、孵化から放流までを経験してもらうなかで,自然から学び,命を大切にする子どもが育ち,助力した親たちも含めて大衆の環境教育に役立った。
また「入間川にサケを放す会」は,埼玉県知事から「住みよい地域社会をつくるコミュニティ活動を続けてきた」として『シラコバト賞』を受賞した。
[キーワード]サケの放流,飲み水汚染,河川浄化運動,環境教育実践,世論喚起
2010.2.11埼玉県の川越橋下で入間川にサケを放す会流親子の集い2000人
人々の命と健康を守るためには公害を無くし、自然環境を守り、戦争に反対しなければなりません。
今後共よろしくご指導の程、お願い致します。 敬具。