元気で帰ってきてね!
埼玉県の入間川にサケの稚魚放流
入間川にサケを放流する会 顧問 杉浦公昭
早春の好天に恵まれ、「元気でね」「大きくなって帰ってきてね」との子どもたちのかけ声がこだまします。
十一日、埼玉県川越市の入間川河川敷で「入間川にサケを放す会」が開かれ約一万二千匹のサケの稚魚が放流されました。
河川浄化の願いを込めて「入間川にサケを放す会」(杉浦公昭顧問)が一九八二年から始め、今年で三十四年目を迎えたものです。
昨年十二月にサケの卵を預かり、学校や家庭で四―五㌢に育てた稚魚を空きびんやバケツに入れて持ち寄った親子連れが約三百人。
埼玉県知事のメッセイジの後、川越市立上戸小学校三年生の清水なお君と佐藤こうや君の二人は「稚魚はお腹に大きなオレンジ色の袋をつけていました。寝ころがっていたり、動くときもお腹が重そうでした。」と作文を読みました。
参加者全員で「サケの赤ちゃん」の歌をうたい、顧問の合図でいっせいに放流すると、サケたちは陽光にうろこをきらめかせながら旅立ちました。
二十二日(日)午後一時から狭山市昭代橋下左岸で今年二回目のサケの放流が行われます。どなたでも参加できます。
こうした取組が埼玉県から評価され、「心豊かで住みよい地域社会をつくるため長年に渡り積極的な活動を続けてきた」と、この会にシラコバト賞が与えられました。
入間川にサケを放流する親子連れ=十一日、川越市の入間川