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   2016年原水爆禁止世界大会・科学者集会に参加して

   日本科学者会議埼玉支部代表幹事・杉浦公昭

2016年原水爆禁止世界大会・科学者集会が、「核兵器廃絶のために市民・科学者は、何をなすべきか」をテーマに8月1~2日と横須賀市生涯学習センターで開かれました。

 JSA埼玉支部からは、初日は佐藤さんと私が参加し2日目は私だけ参加しましたので、私は2日の横須賀軍港フィールドワークに関して報告します。

月2日午前9:30に前日の科学者集会参加者を中心として約60名が産業交流プラザ第1研修室に集合し、日本平和委員会の鈴木和弘さんから事前学習を受けました。

横須賀は、アメリカ海軍第7艦隊が母港として使用しています。アメリカ海軍第7艦隊は、原子力空母ロナルド・レーガンを中心とし、揚陸指揮艦、イージス艦などで構成されています。

2016年8月2日、原子力空母ロナルド・レーガン(杉浦公昭撮影)


 また、海上自衛隊の横須賀基地にはアフガニスタン攻撃の際にインド洋に派遣された後方支援部隊も居り、自衛隊と米軍の一体化の最前線となっています。

 11:00に軍港めぐり乗船場所で切符代1,500円を支払い、ガイド付きフェリーに乗り、約45分間、日米戦艦を間近に見て歩きました。

 多数の戦艦の並ぶ中で、原子力空母は一段と大きな黒い巨体を晒していました。ここで原発事故を起こすと、横須賀、神奈川はおろか、埼玉など70Km首都圏内に放射能による壊滅的被害を与えます。

 12:00に帰着し、真夏の炎天下故、短時間で質疑応答を終え、解散となりました。この見学を通じて、安倍政権が戦争法を強行採決し、憲法改正の足音を強めている中、「戦争できる国造り」の実態を学ぶ良い機会となりました。

 参加者は、三三、五五、近くのレストランで昼食をとりました。昼食後、前日「ミサイル防衛とは?」の演題で講演された元自衛官で、防空ミサイル部隊所属の泥憲和さんの話を聞きました。

 泥さんは、「日本は、2004年度から『ミサイル防衛』網を実戦配備。第1は、イージス艦に搭載する迎撃ミサイルSM3が大気圏外で迎撃する。第2は、地対空誘導弾PAC3が地上から撃ち落とすという二段構えです。

 ただ、弾道ミサイルは、大気圏外でエンジン部分を切り離し、弾頭だけになって音速の10~20倍で飛行します。これを迎撃するのは、例えて言えば「銃弾を銃弾で撃ち落とす」様なもので、殆んど不可能です。

 真っ直ぐ自分に向ってくる場合は稀に命中するかもしれませんが、他の場合は全く不可能です。

 これに血税をかけるのは米国の兵器作業を儲けさせることにはなっても、日本国民にとっては何の防衛にもなっていません。国民を騙し架空の「安心」をさせているに過ぎません。

 この話を防空ミサイル部隊所属の元自衛官の口からきいて、驚かされると共に多くの国民に知らせなければならないと思いました。
              以上。





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